単騎独考

切れるカミソリではなく、切れなくてもナタでありたい。

奨学金問題はオルタナティブな大学教育で解決できる

未だに奨学金問題は若者に大きくのしかかるが現実的にその面倒を見る余裕が国には財政的にないことは誰の目にも明らかでらる。

 

そこで私はオルタナティブな大学教育GAKURYOを提案したい。

 

GAKURYOとは放送大学を活用した平安時代の僧侶が学問する寮、学寮の現代版である。

 

放送大学は教育の質は非常に高いと知られる一方、大学卒業までに約70万円と非常に安価な大学教育のセーフティネットである。

 

私の書いた「小さくて勝てます」の実在の理容師もそこで学び、出てくる放送大学男という青年も実在のモデルがおり、現在放送大学で学んでいる。

 

地域産業に人材を必要とする地域、高齢者福祉などに人材を必要とする地域はGAKURYOという寮を作り、希望する若者を受け入れ、生活費、アルバイト代、学費 を面倒見る。また、アルバイト、就労の機会も与える。

 

GAKURYOはアーティスト・イン・レジデンスの役割もする。

 

芸術家、映画人などを受け入れ一定期間GAKURYOに滞在し地元と交流してもらう。地元の小中学校などと連携しても良い。

 

留学生を受け入れたり、既存の大学と連携したりもする。

 

これを地元の人々が創意工夫し実現する。

 

そのような人々を専門知識を持った人々がサポートする組織を作る。

 

それができれば、きっと奨学金問題、地方の活性化は同時に解決できる。

 

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さかはらあつし 1966年生まれ、京都大学経済学部卒、電通を経て、カリフォルニア大バークレー校にてMBA取得後、シリコンバレーベンチャー企業に。その時、MBA時代に参加した映画がカンヌ映画祭短編部門でパルムドール賞受賞、帰国。経営コンサルタント、作家、映画監督、近刊に「小さくても勝てます」ダイヤモンド社)。