単騎独考

切れるカミソリではなく、切れなくてもナタでありたい。

「小さくても勝てます」について

このを正当に評価できた人とというのは実は非常に少ないのではないかと思う。「もう一回書け」と言われても書けない精密さがそこにある。例えば「うちの会社とザンギリが全く同じ経費の構造なんですよ」と言ってくれた人は一人いたが二人目はまだ現れない。ハウツーの漫画を作った知人は「学ぶことを決めてシチュエーションを考える」と言っていたが、そのやり方では面白いものは作れない。そんな御都合主義では理論が生きてこない。学者の先生は「あの理論、この理論を紹介したんですね」と評するが、ビジネスの経験なく真価が見えない、小さい精巧に作られたミニチュアのようなビジネスだがそこには本当に心臓が動き、血がめぐり、心がある、だから経営の理論で捉えた人間の経済活動が3Dのように浮かび上がる。MBAに行ってもうこういう風景を立体には見せてはくれない。MBAに学んだ後、起業してみて初めて見える風景を見て欲しいと手を抜かず妥協なく作り上げたつもりなのだが、読者を選ぶ本を書いたのだろうか。