単騎独考

切れるカミソリではなく、切れなくてもナタでありたい。

海男(3)

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「それで諦めたらあかんのや」立三は言った。

「そこでもう一粘りする、そこでもう一回、頑張るんや」自分を励ますようにもう一度言った。

「そうか、やっていたか」

「はい」イワシ男は立三の感情を逆なでしないように頑張って極めて淡々と応じた。

「あのな、アイデアというの出す秘訣はな、発想するプロセスと選ぶプロセスを絶対に一緒にしないことなんや、そして出来るだけ沢山アイデアを出す、どんなくだらんアイデアでも構わない、とにかく出すんや」

「はい」

「出して、選んで、あかんかったらまた出す、まあ、出してみてあかんかったから、しゃあないな、ここでメゲズ、傷つかず、さっさと次にいく、それがプロなんや」

「はい」

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*役仁立三シリーズは事実に基づくフィクションです。時々、完全にフィクションです。

 

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さかはらあつし