単騎独考

切れるカミソリではなく、切れなくてもナタでありたい。

手作りカツカレーは美味しいのに(30年の秘密)

 立三は今日は店主が自身の「手作りカツカレー」の味を確かめに京都市右京区山ノ内の「マリーアントワネット」再訪。 

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30年前から開いた大人の定食屋の本質を掴み取ろうという魂胆である。

この本質がわかるまで飽きずにしつこく行き倒すというのが立三のやり方である。

店主の自信作の手作りカレー、早速頼んでみた。

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なるほど、カツが大きい。カツ丼をたべてみないとわからないが、カツ丼のカツはここまで大きくはないと思った。だからカツカレーのカツは150円でいいのである。(「価格理論」10円の付加価値創造の瞬間)でで検討した仮説は間違っていたかもしれない。店主は咄嗟に説明できなかっただけで、割とコストべースで値決めをしている可能性がある。

 

食べてみると、「あ、手作りだ」と一口でわかる食べやすいカレーだった。

 

シチューがまろやかで、柔らかい。チャプチャプとした液体ではない。

 

確かに美味しい。

 

店内のどこにも、この「カツカレーへの店主の思い」が表現されていなかった。

 

もし、店主がカツカレーをイチオシにして売り出したいのであれば、それをやった方がいいだろうと思う。

 

しかし、やっていない。

 

「そんな沢山、お客さんに来られても困るんです」という前回の訪問での話を思い出した。

 

広い店の席は午後2時半、八割がたは埋まっていた。

 

お客さんは前回の訪問での話の通り、ビジネスマン、作業員ばかりだった。

 

「誰に何を提供するのか」がしっかりとわかっている。

 

素晴らしい。

 

だから、この店は30年続いているのである。

 

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*役仁立三シリーズは事実に基づくフィクションです。

 

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