単騎独考

切れるカミソリではなく、切れなくてもナタでありたい。

「地下鉄サリン事件」

地下鉄サリン事件」をやったオウムという言い方がある。今度取材を受ける海外のメディアもその事件に集約する。しかし、「地下鉄サリン事件」は星の数ほどある彼らの悪事の一つに過ぎない。 一方、「地下鉄サリン事件」という表記も正確ではない。私は電車の中、ガス源の側にいたが、コリンエステラーゼはパム(解毒剤)を打つほどには下がっていない。実は溶剤に毒性があり、そちらの方が後遺症の理由かもしれない。死刑囚、中川智正に会ったというトゥ博士と話したことがあるが、「サリンには後遺症はない」と言う。この一文は正しいかもしれないが、ミスリードする可能性を多分に含んでいる。数多ある情報は補完関係を作る。情報の多様性は大切だ。地下鉄サリン事件」は凶悪である。どのぐらい凶悪かと言うと、製造を発見すると空爆も止むなしという国際的コンセンサスがあるぐらいなのだ。そして、それは偶然の出来心では起こらない。用意周到な準備が必要な凶悪犯罪である。そのことを忘れてはいけない。