単騎独考

切れるカミソリではなく、切れなくてもナタでありたい。

「小さくても勝てます」は私にとって何だったのか

来週のこの時間は香港国際映画祭でシャンペンを片手にパーティーの会場でネットワークに励んでいるだろうと思います。

 

どうしようもなく追い込まれ、ドキュメンタリー「AGANAI」に向かうしかなく突き進んだのですが、途中で資金尽き、困り果てて何とかしようと書き始めたのがこの「小さくても勝てます」でした。

 

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最初の著作「サリンとおはぎ」の原稿をある作家の方に読んでいただいた際、「苦しいねえ、この苦しさをユーモアで語らなければならないよ、時間に仕事をさせることだよ」とコメントをいただきました。

 

「時間に仕事をさせる」とは「忘れる」と言うことだったのでしょう。

 

私はそれを拒否しました。

 

PTSDが発動しても、手足が痺れても、目を背けずに見つめるというマゾヒスティックな方法を取り続けました。

 

それは苦しい闘いでしたが、とうとう私は目を背けないままユーモアに満ちた本を一冊書くことができました。

 

私にとっては大きな前進であったと思います。