単騎独考

切れるカミソリではなく、切れなくてもナタでありたい。

ディレクターズステートメントが書けない。

私は編集途中で「このやり方だとディレクターズステートメントは書けないよ」と言いました。

 

私の映画の方針とは全く違ってしまったからです。

 

私はプロデューサーも兼務していましたから、仕上げの費用、編集マンのギャラも用意しないといけない。映画祭に向かって急ぎ、セールスエージェントとの契約も急ぎます。

 

しかし、私は予想通り、ディレクターズステートメントが書けませんでした。

 

「誰がどうしてどうなる最後どうする話」なんでしょう?

 

それが映画の背骨ですね。それを編集マンは拒否した。

 

映像素材は強いですから映画祭には出せば行きますよ。

 

でも、それは私の映画ではありませんでした。

 

編集マンが言いたいことを言うために私とクルーが撮った映像を並べただけの映画になってしまいました。

 

私は責任は取れないので再編集に向かいました。