単騎独考

切れるカミソリではなく、切れなくてもナタでありたい。

アメフト選手の敗者復活戦

アメリカンフットボール選手の敗者復活戦(3)

「君は俺のこと調べて来たか?」 「いえ、初めて、お会いするので」 「あのな、昔、サラリーマンしていた頃、新入社員研修で車内の大学の先輩に話を聞きに行くというのがあったんや」 「はい」 「会いに行ったら、同じこと聞かれたんや、そして、君と全く同…

アメリカンフットボール選手の敗者復活戦(2)

「フットボール部の奴は大学卒業後は余生や。キラキラと輝く青春時代を遠くに見ながら、『俺はホンマは』と思いながら、大企業の組織の論理に飲み込まれていく、そんなもんやろ」 「私からは言いにくいですが…」 浦崎は言った。 「でもな、それでええんかも…

アメリカンフットボール選手の敗者復活戦(1)

ある日、突然、イワシ男は「ちょっと来い」と立三に大阪梅田に連れて行かれた。 阪急電車を降り、紀伊国屋書店を越して、少し歩いたあたりにある喫茶店での打ち合わせだった。 そこにいたのは、元スポーツマンらしく刈り上げた爽やかな笑顔の中年男性だった…